staffblog スタッフブログ

私とプログラミング その2

スタッフブログ

2023.12.09

デジタルスクールインフィニティ代表で講師の羽佐田です。元プログラマーで、今はプログラミングを教えている私が、どのように人生でプログラミングとかかわってきたのかを書いてみます。

前回は高校生まででしたので、今回は大学生からスタートです。

パソコンと無縁な大学生活

 前回、高校生になって、やっと自分のパソコンを、というところまでお知らせしました。

   → 私とプログラミング その1へ

 そうすると、大学は工学系で、とか、情報系でという進路になるとお思いでしょうが、実は、私が進学したのは文学部国史学科。なんと日本史の勉強をするために大学に進学したのでした。全然関係ない分野ですし、何なら論文もすべて手書き、パソコンワープロでの提出は禁止というところでした。おまけに愛知県東海市の実家を出て三重県伊勢市に住むという状況で、パソコンには全く触れない学生生活が始まりました。
 途中でパソコンの講義というのが新設されたのですが、これは単位には関係ないものでしたし、内容はすべて知っていることばかり、といいますか、私でも教えることができるレベルでした。当然時間の無駄なので受けませんでした。
 学生生活も順風満帆に・・・とはいかず、バンド活動、バイク、バイトなどに明け暮れて成績はよろしくなく、バンドでは、なんと年1回の学際のステージに5回立つという快挙を成し遂げました(笑)。

そしてパソコンの世界へ戻る

 そうなると、就職は大丈夫なのか?となりますが、実は、就職活動してないのです。子供の頃から培った書店の知識を存分に発揮すべく地元の書店でバイトをしていたのですが、社員に欠員が出て、即戦力としてそのまま就職することになり、入社と同時に店長の下、次長になるという、ものすごい待遇で迎え入れられました。
 と、どうでもいい身の上話に思えますが、この就職が私をパソコンの世界に引き戻すことになるのです。ここの店長、大のパソコン好きで、そのため、田舎の本屋では見ないようなコンピューターの専門書が並んでいるというレアな書店になっていたのです。パソコンに触ることはないものの、5年間の知識のブランクを埋めることに成功するのです。

パソコンに詳しい本屋の店長さん

 とまあ、恵まれた環境に就職できたにもかかわらず、1年もせずに終焉を迎えます。それは、父の経営する書店が、名古屋の最大手書店のフランチャイズとなり、名古屋市名東区の西友高針店に店を出すことになり、そこの店長として赴任することになるのです。
 さて、その当時はWindows95の前のWindows3.1の時代。パソコンが格段に使いやすくなり、一般の人たちが徐々に使い始めた時代です。とうぜん、前職の書店で培ったパソコン書籍の知識をフルに発揮して、パソコンの書籍を充実させ、もちろん自分でも再びパソコンを使い始めるのです。まあ、会社の備品ですけどね。
 そして迎えるWindows95の時代、空前のパソコンブームがやってきます。そうすると「とりあえずパソコンは買ったけど、そのあとどうしていいかわからない」という人たちがあふれてくるわけです。そうするとパソコンの本がたくさん置いてある私の店に本を買いに来るのです。その方々の質問に答えるべく、知識で武装しなければならず、タダ読みのできるパソコン雑誌を毎月何十冊と読み込み、無敵な状態を作り上げました。ここまでくると、知識だけでなく、実際に自分で動かして試すので技術も当たり前のようについてきます。会社のPOPも自分で作りますし、簡単な経理などもマクロを使ってササっとできてしまうぐらいにはなりました。

そしてプログラマーへ

 そんな中、またまたピンチが訪れます。父(社長)の見立てでは、この先の書店業界は明るくないとのこと。ちなみに父は元ビジネス書の出版社勤務、脱サラで書店を始めてからもビジネス書をたまに出版するような人。その人がいうのだからと、20代のうちに転職を決意。そして職探しが始まりました。
 自分の得意なことといえば、日本史、販売業、そしてパソコンといったところ。日本史は仕事にはならないので、時代の流れから、パソコン関係の仕事を探すことに。しかし、いざ求人の状況を見ると、あるのはなんとプログラマーの求人ばかり。私は専門教育を一切受けたことがないし、最新の技術も持っていません。仕方なくパソコンを使って仕事をする人、オペレーターとか事務とか、そういった方向で探していました。
 当時、求職している人が職歴や希望の職種などを登録しておくと、求人している企業の担当者が閲覧して連絡するというサービスがあり、そこへざっくり「パソコンを使用する仕事」と書いて登録しました。
しばらくして閲覧した会社から連絡があり、それが、
「プログラマーとして働かないか」
というものでした。驚きつつ現在の状況をありのままに話をすると、
「プログラミングは未経験だと思っていたが、少しでもやっていたのであれば大歓迎」
「技術を持っている人は多いが、業務の提案をできる人が業界には少ない。販売業の経験がものをいう」
「プログラマーは話下手が多く、接客業をしていたあなたのような人が欲しい」
と言われ、それならと面接を受けることになりました。
 面接へ行くと、履歴書を見ながら、ありきたりな経歴の確認があり、プログラミングはどのようにやっていたか、パソコンはどれぐらい使えるかを簡単に聞かれたあと、「ぜひ働いてもらいたい。いつから働けますか?」と簡単に採用が出てしまったのです。たぶん時間にして15分ほど。そしてここから私の「職業としての」プログラマー人生が始まるのです。

 この続きはまた次回。

この記事をシェアする